防災用品、そろえていますか?
我が家は宮城に帰省することが多いので、災害への意識はわりと高いほうだと思います。とはいえ全部を完璧に、というのは難しいので、「非常食」「水」「ガス」「電気」「明かり」の5つにしぼって備えています。
中でもいちばん悩んで、いちばん調べたのがポータブル電源。
決して安い買い物ではないので、かなり比較しました。
結論から言うと、我が家が選んだのはJackery Solar Generator 1000 Plus(1264Wh・ソーラーパネル100Wのセット)です。
この記事でわかること
- 我が家が実際に備えている防災用品5点
- ポータブル電源を選ぶとき、私が重視した「容量」と「バッテリーの素材」
- リン酸鉄リチウムが良いと言われる理由と、正直なデメリット
①非常食|ローリングストックで無理なく
アルファ米と乾パンを、常にストックしている状態にしています。
意識しているのは「ローリングストック」という考え方。
特別な非常食を買い込んで押し入れの奥へ、ではなく、日常的に食べながら、減った分を買い足すやり方です。
この方法なら「気づいたら賞味期限が切れていた」がなくなります。
農林水産省も推奨している備え方です。
「防災の日」あたりに家族で食べてみると、味の確認にもなるし、子どもが慣れておけるのもいいなと思っています。

アルファ米、何度か食べてみましたが意外とおいしいです。
色んな味があるので、試してお気に入りをストックするのも良いですね。
価格:12567円 |
②水|2Lケースを常備
2リットルのペットボトルをケースで何個かストックし、常に切らさないようにしています。
備蓄量の目安は「1人1日3リットル × 家族の人数 × 3日分以上」とされています。
飲むだけでなく、調理にも使う前提の量です。
| 家族の人数 | 3日分 | 1週間分 |
|---|---|---|
| 2人 | 18L | 42L |
| 3人(我が家) | 27L | 63L |
| 4人 | 36L | 84L |
3人家族だと3日分で27リットル。2Lペットボトルなら約14本です。
こうして数字にすると、けっこうな量。
国は「最低3日分、できれば1週間分」と呼びかけているので、少しずつ増やしていきたいところです。
価格:1360円 |
③カセットガスコンロ|お湯が沸かせる安心感
電気が止まっても、お湯さえ沸かせればなんとかなる。
そう思ってカセットガスコンロを用意しました。
アルファ米はお湯があれば15分ほどで食べられますし、粉ミルクや、温かい飲み物にも使えます。
寒い時期の停電を考えると、「温かいものが口にできるかどうか」は気持ちの面でも大きいなと思っています。
ボンベは何本あればいい?
調べてみると、目安は3日分で1人あたり2〜3本とされています。
| 家族の人数 | 3日分の目安 |
|---|---|
| 2人 | 4〜6本 |
| 3人(我が家) | 6〜9本 |
| 4人 | 8〜12本 |
湯沸かし中心か、しっかり調理をするかで必要な本数は変わります。
「朝は火を使わない、昼は湯せん、夜だけ温かいものを作る」のように使う回数を決めておくと管理しやすいそうです。
ボンベにも使用期限があるので、こちらもローリングストックで。
我が家は鍋のときに使って、減ったら買い足すようにしています。
使い方の注意もあります。2台を並べて使う、大きすぎる鍋でボンベ部分を覆う、テントや車内で使うのは危険なのでやめましょう。事故の多くが誤使用によるものだそうです。
価格:3830円〜 |
④ポータブル電源|ここがいちばん悩みました
さて本題です。
ポータブル電源って、小さいものなら1万円台からあります。でも我が家はあえて大きめを選びました。
決め手は「車載冷蔵庫を動かせるか」
我が家は帰省で車で7時間ほど移動します。
そのとき車にポータブル冷蔵庫を乗せているのですが、これを安定して動かせるサイズにしたかったんです。
つまり「防災用に買って、防災のときだけ使う」ではなく、普段の帰省でも使うという前提で選びました。
結果的にすごく良かったと思っています。
普段から使っていると、いざというときに操作に迷わないし、充電を切らしたまま放置することもありません。
防災グッズって「しまい込んで存在を忘れる」のが一番もったいないなと思っていて。
普段使いできるものを選ぶ、というのが我が家の方針です。
価格:202800円 |
Jackery 1000 Plusのスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 容量 | 1264Wh |
| 定格出力 | 2000W |
| 瞬間最大出力 | 4000W |
| バッテリー | リン酸鉄リチウム(LiFePO4) |
| 充電時間 | AC電源で約1.7時間 |
| サイクル回数 | 約4000回(70%以上を維持) |
| 保証 | 3年+自動延長2年=合計5年 |
| 拡張 | 拡張バッテリー最大3台で約5kWhまで |
ポイントは定格出力2000Wというところ。ここが大きいと、動かせる家電の幅がぐっと広がります。
実際にどれくらい動かせる?
使える時間はこの式でざっくり計算できます。
使用時間 = 容量(Wh) × 0.85 ÷ 家電の消費電力(W)
※0.85は変換ロスを考えた係数です
| 家電 | 消費電力の目安 | 使える時間の目安 |
|---|---|---|
| スマホ充電 | 約10W | 100回以上 |
| ポータブル冷蔵庫 | 約45W | 約24時間 |
| 扇風機 | 約30W | 約35時間 |
| 電気毛布 | 約50W | 約21時間 |
| ノートPC | 約65W | 約16時間 |
| 炊飯器 | 約700W | 約1.5時間 |
| ドライヤー | 約1200W | 約50分 |
スマホ充電だけではなく、ドライヤーなどの家電にも使えるのは、正直かなり心強いです。
定格2000Wあるからこそで、小型のポータブル電源だと出力が足りずに動きません。

停電時の心強い味方になります。
いちばん気にしたのは「バッテリーの素材」
容量や出力はカタログを見れば分かります。
でも我が家がいちばん時間をかけて調べたのは、バッテリーの中身でした。
ポータブル電源のバッテリーには、大きく2種類あります。
| リン酸鉄リチウム (LiFePO4) | 三元系リチウム (NMCなど) | |
|---|---|---|
| 寿命 | 約3000〜5000回 | 約500〜800回 |
| 使える年数 | 10〜15年ほど | 2〜3年ほど |
| 安全性 | 発火リスクが低い | 比較的リスクあり |
| 自己放電 | 月1〜3%と少ない | やや多い |
| サイズ・重さ | 大きく重い | 小さく軽い |
なぜリン酸鉄を選んだのか|3つの理由
理由① 防災用品は「置きっぱなし」だから
これが決め手でした。防災用のポータブル電源って、基本は使わずに置いてあるものですよね。
リン酸鉄は自己放電が月1〜3%と少ないので、放っておいても電気が抜けにくい。
「いざ停電、と思ったら空だった」が起きにくいんです。
理由② 長く使えるから、結局おトク
三元系が500〜800回なのに対し、リン酸鉄は3000〜5000回。
Jackery 1000 Plusは約4000回で容量の70%以上を維持とされています。
毎日使っても10年以上もつ計算です。
本体価格が少し高くても、買い替えを考えたら安いという判断をしました。
理由③ 子どもがいる家だから、安全性
リン酸鉄は構造が安定していて、高温になっても発火や膨張のリスクが低いとされています。
大きな電気の塊を家に置くわけなので、ここは譲れませんでした。
「リン酸鉄」って聞き慣れない言葉ですが、要は長持ちして、燃えにくいということ。
防災用品としては、ここがいちばん大事だと思います。
デメリットも正直に
いいことばかり書いてもフェアではないので、弱点も書いておきます。
①重い・大きい
リン酸鉄は同じ容量なら三元系より大きく重くなります。これは素材の特性なので避けられません。
1000Whクラスとなると10kg以上。女性が片手でひょいと持ち運ぶ、という感じではないです。
我が家は車に積む前提だったので許容しましたが、「徒歩で避難するときに持っていく」用途には向きません。
②寒いところでの充電はNG
リン酸鉄は0℃以下での充電が禁止されています。冬の車中泊や寒冷地では注意が必要です。
宮城への冬の帰省では、車内に置きっぱなしにせず、使うときは室内に入れるようにしています。
③値段が高い
これは正直なところ。小型のものと比べると、どうしても価格は上がります。
だからこそセールのタイミングで買うのがおすすめです。ポータブル電源は値引き幅が大きくなりやすいジャンルなので、楽天スーパーセールやお買い物マラソンを狙うと差が出ます。
ソーラーパネルはセットで買うべき?
我が家はソーラーパネル100Wが1枚ついたセットにしました。
正直に言うと、100W×1枚だとフル充電にはかなり時間がかかります。日照条件にも左右されるので、これ1枚で本体を満充電、というのは現実的ではありません。
ただ、停電が長引いたときに「少しでも足せる」意味は大きいと思っています。コンセントが使えない状況で、太陽さえ出ていれば充電できるという安心感です。
本格的に使うなら200Wを複数枚、という選択肢もありますが、まずはセットで一式そろえるのが手っ取り早いかなと思います。
⑤ランタン|キャンプ用のLEDをそのまま
明かりは、コールマンのLEDランタンを使っています。キャンプ用に持っていたものが、そのまま防災用品になりました。
懐中電灯だと手がふさがるし、一方向しか照らせません。ランタンなら置いておくだけで部屋全体が明るくなるので、停電時は断然こちらが便利です。
とにかく明るい
想像以上の明るさ。最大800ルーメンあって、10畳リビングくらいの広さならこれ1台で十分明るいです。
「非常用の頼りない灯り」ではなく、普通に生活できる明るさ。
停電しても暗い中で不安になることがないというのは、子どもがいる家では特に大きいと思います。
しかも明るさを抑えれば、その分ぐっと長持ちします。
| モード | 明るさ | 連続点灯時間 |
|---|---|---|
| High | 約800ルーメン | 約20時間 |
| Medium | 約200ルーメン | 約120時間 |
| Low | 約100ルーメン | 約400時間 |
※単一形乾電池8本使用時の目安
Lowなら400時間=16日以上。停電が長引いても、明かりだけは確保できる計算です。
4つのパネルが1枚ずつ外せる
これが大きな決め手でした。
このランタン、光っている部分が4枚のパネルに分かれていて、1枚ずつ取り外せるんです。
外したパネルはそれぞれが小さなライトとして使えます。
これが停電時にすごく便利で。
- 本体はリビングに置いたまま、1枚だけ持ってトイレへ
- 子どもに1枚渡して、自分の分の明かりを持たせる
- 背面がマグネットになっているので、金属部分にペタッとつけられる
ランタンが1台しかないと、誰かが移動するたびに部屋が暗くなってしまうんですよね。パネルが分かれていれば、家族がバラバラに動いても大丈夫。
パネル1枚でも約100ルーメン(Low時は約14時間もつ)あるので、手元を照らすには十分です。
「1台を4人で分けられる」と考えると、家族の人数がいる家ほど便利だと思います。キャンプでも重宝しています。
LEDを選ぶ理由
ランタンにはガス式やオイル式もありますが、防災用ならLED一択だと思っています。
- 熱をもたないので、やけどや引火の心配がない
- スイッチひとつで点く(燃料の準備がいらない)
- 室内で使える(ガス式は換気が必要)
- 連続点灯が長い。明るさを抑えたモードなら100時間を超えるモデルも
子どもがいる家だと、触っても熱くないというのは本当に大きいです。
ここはポータブル電源でリン酸鉄を選んだのと同じ考え方ですね。
コールマンのモデルにはUSBポートがついていてスマホの充電ができるものもあります。
防災用に選ぶなら、そこも見ておくといいと思います。
コールマン クアッドマルチパネルランタンプラス アウトドア キャンプ ランタン バッテリーランタン バッテリー式 キャンプ用品 LED 充電式 乾電池 注目商品 価格:12100円〜 |
まとめ|防災用品は「普段使えるか」で選ぶ
- 非常食はローリングストックで、食べながら備える
- 水は1人1日3L×3日分以上(3人家族なら27L)
- カセットボンベは3日分で1人2〜3本。お湯が沸かせると安心感が違う
- ポータブル電源は、普段も使えるサイズを選ぶと死蔵しない
- バッテリーはリン酸鉄だと長持ち・燃えにくい・電気が抜けにくい
- ただし重い・寒さに弱い・高いという弱点もある
- 明かりはLEDランタン。熱くならないので子どもがいても安心
災害はいつ来るか分かりません。でも「そのときのためだけ」に高いものを買うのは、なかなか踏ん切りがつかないですよね。
だから我が家は「普段の帰省でも使えるか」を基準にしました。結果的に、車中で冷蔵庫が使えて旅が快適になり、しかも備えにもなっている。これがいちばん納得のいく買い方だったなと思います。
※スペックや価格は2026年8月時点で調べた情報です。購入前には必ず公式サイトや販売ページで最新の情報をご確認ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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